私は雑草です。

いつも下から色んな事を目にします。

いつも下から色んな事を耳にします。

例えば何かを言おうとしても

小さな雑草の言葉は風に紛れてかき消されてしまいます。

そして何かを言おうとした雑草は踏みつけられてバカにされいつか駆除されてしまうのでしょうか？

遠い、遠い空の上

いつか飛行機で旅をしたい。

そんな事を思っていました。

まだ見ぬ世界を見てみたい。

もっと広い世界を見てみたい。

だけど私には出来ませんでした。

私の夢は私の心と一緒に粉々に砕け散り

夢見る事さえなくなりました。

私の前にあるのは厳しい現実。

現実だけを見始めた私は人のあたたかさを忘れかけ、冷たい心で生きていました。

誰も信じない、心は許さない。

そんな心で生きてたせいかいつの間にか自分で自分を傷つける様になってしまいました。

「私なんて消えてしまえばいい。」「役立たずの要らない人間だから」

「これ以上誰かのお荷物にはなりたくないから。」と

思い返せば罰当たりな事。許される事ではありません。

だけどあの時はまだ若くて自分の不甲斐なさを責めるあまり

「消えてしまいたい。」と思ってしまいました。

そんな暗闇から抜け出せたのはまわりの人達や関わって下さった方々のおかげです。

少しずつ、少しずつ明るさを取り戻し

自分にとって大切なものは何かをわかり始めた時に

自分の愚かさを、自分の未熟さを知りました。

心の病が自分の心を曇らせて大切な事が何かわからなくしていたのかも知れません。

長い長い遠回りを経て自分らしさにたどり着く事が出来ましたが

あまりにも長い年月が過ぎてしまい、人生をやり直す事は難しくなりました。

180度の転換は無理かも知れないけど

やり直す事は諦めていません。

やり直すというか自分を変える事。

消えたいなんて二度と思わない事。

ネガティブも寄せ付けない気迫を持つ事。

立派でなくていい。

不器用でいい。

欠点だらけでいい。

自分のダメなところも許してやろう。

毎日精一杯生きていればそれでいい。

そう考えられる様になったら気持ちが楽になりました。

なりたかった自分とは違うけどダサいしカッコ悪いけど

ありのままを隠さない潔い自分でありたいと思っています。

ありのままの自分は相当残念な人だけど

それでもいいと思っています。

踏まれても踏まれてもへこたれない人に

いつかなれたらいいなと思っています。

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